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昔の銀歯、そのままになっていませんか?

2023年5月11日 (木)

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こんにちは。にしだ歯科医院です。

今回は、金属の詰め物や被せ物(銀歯)のデメリットについてお話ししていきます。

 

保険診療の主流は銀歯

日本の保険診療においては、金属の詰め物や被せ物が使われており、特に40代以上の方の銀歯の保有率は非常に高いという調査結果もあります。その一方、銀歯に使われている金属が身体に様々な影響を与える可能性があることも最近の研究では明らかになっています。

 

銀歯がもたらす影響

・むし歯の再発リスクが高い

銀歯の表面は一見滑沢なように見えますが、顕微鏡で拡大してみると表面には細かい凹凸がありざらざらとしており、汚れがつきやすくなっています。また、銀歯に使われている金属が温度の変化で膨張する性質をもつため、歯と銀歯の隙間ができやすく、その隙間からむし歯が再発するケースが非常に多いのです。銀歯の下にむし歯ができてしまったとしても、外から見てわかることはなく、レントゲンに写るようになる頃にはむし歯が進行してしまっています。このような理由から、治療から10年経った銀歯の4~6割は再治療が必要になるというデータもあるようです。

 

・銀歯そのものが経年劣化する

銀歯に使われている金属はお口の中にいる硫黄によって錆びてしまいます。温泉などに金属製の指輪や時計を持っていくと黒く錆びてしまう、といったことと同じ現象です。銀歯が経年劣化することによって金属がイオン化し、金属成分が溶け出すことによって歯や歯ぐきが黒くなる現象が生じることもあります。銀歯自体の寿命も5年から7年といわれているため、銀歯は生涯にわたって使うことは難しいと考えられます。

 

・金属アレルギーのリスクがある

先述のように金属成分が溶け出すことにより、金属アレルギーを引き起こすリスクもあります。銀歯周辺の歯ぐきが腫れたりただれたりするだけでなく、手のひらや足の裏に湿疹や水疱ができるようなこともあります。これらの症状は銀歯を入れてすぐではなく、何年かしてから起こるケースも多いため、原因不明の湿疹やかゆみが続くようなことがあれば金属アレルギーを疑ってもよいかもしれません。

 

このように、金属の詰め物や被せ物には様々なデメリットがあります。

ずっと前に治療したままの銀歯が口の中に残っているようであれば、状態を歯科医院でチェックしてもらい、適切な治療をするようにしましょう。

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