こんにちは。にしだ歯科医院です。

今回は、むし歯と着色の違いや見分け方ついてお話ししていきます。

歯が黒くなっているのはむし歯？着色？

歯が黒くなっていると、むし歯なのか着色なのか見分けがつかずに心配になることはありませんか。着色は主に前歯につきやすいため、奥歯の溝が黒くなっているときは、その原因がむし歯なのか着色なのかの判断は慎重に行わなければなりません。

むし歯とは

歯のエナメル質が、むし歯の原因となる細菌が産生する酸により溶かされることがむし歯です。むし歯になり始めたばかりの段階ではエナメル質の欠損はごく僅かなので、歯の色に目に見える変化はありません。むし歯が徐々に進行するにつれて、エナメル質や象牙質が欠損した箇所が黒くなります。

着色とは

コーヒーやお茶などに含まれるタンニンや、ワインに含まれるポリフェノールという色素により歯の表面に着色が生じます。着色は表面に付着しているだけであるため、エナメル質そのものの欠損はなく、表面の質感がザラザラとした感じになります。

むし歯と着色の見分けるには

歯が黒くなり始めた時点では、外から見ただけでむし歯か着色かを見分けることは難しく、レントゲン画像や歯科用の器具で検査をする必要があります。これらを見分けるためには、まず歯の表面をきれいに清掃し、探針とよばれる先端の尖った器具を用いて表面にひっかかりがあるかを確認します。一見歯に穴があいていなかったとしても歯の内側でむし歯が広がっている可能性もあるため、レントゲン画像と照らし合わせながら、むし歯になっていないかよく観察します。

まとめ

むし歯か着色かを患者様ご自身で見分けるのは難しいことがほとんどです。気になる箇所がある方は、早めに歯科医院を受診しましょう。